体験がキャリア・デザインにつながる横浜国際女学院翠陵に学ぶ
★「横浜国際女学院翠陵」の6年間の国際交流プログラムは、各学年準備されていて、たいへん多くの体験ができます。最終的にはアメリカ・ワシントンDCで開催されるワールドリーダーズサミット(WLS)で、40カ国以上の高校生たちと将来の協力関係や信頼関係を築く政策論議までする生徒が輩出されます。
★どの大学に進学するかというより、国際社会で貢献したいという意志を持って、広い視野で一生懸命学んでいる生徒が多いという感じを受けます。そこで、国際交流を大いに楽しみ、世界の問題について考える生徒たちの状況について、学校の先生に聞いてみました。
★すると、幼い頃から英語を習うという体験をしている生徒、小学校のときにオーストラリアでホームステイ体験をした生徒、「国連クラシックライブ協会」の母体である劇団YPAの研究生として活動体験を小学生から続けている生徒などがいるということでした。
★小学校の異文化体験は、英語ができるかどうかよりもまずは衝撃的だったことでしょう。みんなちがってみんないいという貴重な発見をしているからです。横浜国際女学院翠陵の生徒たちの羨ましいところは、その体験を、楽しい思い出としてばかりではなく、未来の自分の役割として挑戦できる環境があるという点です。
★中学1年生では、まずはホストファミリーを引き受けたりする経験ができます。やろうと思えば、学校とは別にできるのですが、そのような行いが当たり前の環境というところがポイントです。中2になるとアメリカやメキシコの学校と交換留学ができるし、中3になったらオーストラリアでホームステイ体験。高1あるいは高2で、スイスやアメリカで一年間の留学も経験できるのです。
★その体験の中で、どの生徒も海外で、自分が日本の文化を背負っていることに気づき、自国の文化について政治について歴史について、自分の考えを持つ責任を引き受けることの重要性に気づいているようです。
★もちろん、体験だけで気づくのではありません。英語と世界史などのコラボレーション授業の中で、世界の貧困問題や戦争問題、不平等の問題など英語で学び、文化の背景を知ることの重要性を学ぶプログラムが先生方によって創意工夫されているからでもあります。
★そしてWLSのような学びの環境設定も先生方の大きな創意工夫の賜物です。この体験は生徒たちに大いに刺激になるようです。日常英語会話だけでは、世界の仲間と議論ができないということに気づき、“固い英語”(と生徒は表現していますが)を真剣に学び、TOEFLに自らチャレンジし、環境問題などについて、新聞レベルを超えて調べ、探究していく学び活動にシフトしていくのですから。
★卒業生はこう語ります。
「6年間翠陵で海外経験をたくさんしてきたからこそ、今の私につながっています。・・・今後も6年間積み重ねてきたものに、新たに大学で様々なことを吸収し、大きい人間になっていきたいと感じます。」と。
★ユニセフなどの国際機関は、女性や子どもの未来を案じ、様々な問題を検討し解決しようとしていますが、横浜国際女学院翠陵の卒業生は、まさにこのような国際問題解決のために活躍する「大きい人間」になるのではないでしょうか。


