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2007年4月30日 (月)

文武両道の魅力

★「ジュケンの品格」マチコさんが<文武両道への道!?>を連載しています。テンポがよくて、ユーモアもあって、抱腹絶倒するシーンもあります。

★しかし、大事なことを見逃していないメッセージがちゃんと入っていて興味深いです。たとえば、

文武両道への道、まだスタートラインにすらたどりつけませんっ!!

★「文武両道」とは何かというより、息子さんが成長していくにしたがって、この4文字熟語にいろいろな想いや意味がぶらさがっていくのですが、息子さんの成長をハラハラしながら、でも絶対に見守るという母としての当然の覚悟が伝わってきます。

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2007年4月30日 (月)

高学年の時に読ませたい本(5)フィンランドの教科書

高学年の時に読ませたい本(4)のつづきです。 「フィンランド国語教科書小学5年生 日本語翻訳版―フィンランド・メソッド5つの基本が学べる」がお薦めです。

★フィンランド・メソッド5つの基本が学べるというのは、?です。5つのメソッドというのは

①発想力を引き出すカルタ

②論理力をつくる意見と理由、因果関係

③表現力を育てる発表と作文・物語

④批判的思考力を強化する「本当にそうかな?」と疑う

⑤コミュニケーション力を身につける議論

★これを眺めて「スッゴーイ!!」と思う人はいるんでしょうか。でもマスコミでは、そう騒いでいますよね。日経新聞2007年1月14日の記事の切抜きを見て、驚いたことにこんな見出しが載っています。

「学力世界トップ フィンランド 小さな教育大国 受験競争 無縁」

★それから記事の中にはこんなセンテンスも

基本的なカリキュラムは全国共通だが、問題の解き方を教えるのではなく、議論しながら自分の頭で問題を解く方法を考えることを重視する・・・。

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2007年4月30日 (月)

ミッションスクールの読解リテラシー

★昨日、日能研浦安校の保護者会に招かれ、来年の中高一貫校の動向と中高一貫校を卒業するときに生き延びている(伸びている)私学という観点でスピーチをしました。2教室をぶち抜いた会場でしたが満席で、スピーチ終了後、質問する保護者がたくさんいて、たいへん熱心な雰囲気だったのには感動しました。

★それにしても驚いたのは、頌栄と東洋英和、普連土、聖心、恵泉などのミッションスクールの違いについて聞かれたことと、6年生の現段階で、将来工学の道に進むから、工学系に強い学校について情報が欲しいという保護者も多かったということです。武蔵工大、芝浦工大という工業大学付属の話だけではなく、工学という世界がどう変わるのか、そこから推測して工学に強い付属ではない学校についても教えて欲しいと。

★もともと「もの作り」では日本は最高の技術を持っています。今後はそれにさらにグローバリゼーションに通用するクリエイティヴィティを有した人材が必要になってきます。クリエイティブ・クラスの台頭なのですが、そういう流れに対するアンテナが高い保護者の存在に感服しました。

★またこの話と一見関係ないようですが、ミッションスクールどうしの差異についての関心も実は同じことがいえるのですね。キリスト教学校の場合、どこも同じではないか、違いはそこにいる教師によって変わるのだろうぐらいしか感じないのが普通なのですが、説明会に行って、同じキリスト教でも微妙に何かが違うと感じるというのです。これはグローバリゼーションと創造性を培う自由に関する価値観あるいはものの見方の違いがあるのです。保護者は鋭い感覚を持っているということです。

★私学は変わらないところと変わる部分があります。キリスト教学校は、変わらない部分は共通ですが、変わる部分はそこが独自性になるのです。

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2007年4月28日 (土)

建築から学校を探す

★NTS教育研究所の北一成氏が、「ヴォーリズ建築が私学にくれたもの」という記事を書いています。北氏が主宰する「私学独自の環境が生む“教育の質”とは?」と題した講演会にエールを贈った私の前回の記事「新しい視点で学校を探そう」と共通した視点で書かれているので、興味深く読みました。

★今なぜ「ヴォーリズ」か。公立中高一貫校が生まれてから、中高一貫校や小中一貫校などの学校選択の視点が要求されている昨今だからです。日本で名の知れた20世紀世界の三大建築家といえば、ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエなどでしょうか。建築家というより彫刻家のイサム・ノグチも彼らの影響を受けていますが、イサム・ノグチの影響を受けた建築家谷口吉生はニューヨーク近代美術館(MoMA)のリニューアルの設計に選ばれています。谷口吉生は丹下健三事務所出身ですから、当然三大建築家の影響を純粋に受けているはずです。

★いったいこれがなぜ学校選択と関係があるのか?大ありなんですね。三大建築家は、住宅やミュージアム、学校、教会を設計するだけではなく、都市デザインも手がけているんですが、建築という領域を超えて、「教育思想」「現代思想」に大きな影響を与えているのです。

★三大建築家の構造デザインに対する発想は、精神の構造があって物質的な構造物ができるというものです。ですから、カリキュラムやプログラムのデザインは、得意中の得意だったわけです。

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2007年4月27日 (金)

新しい視点で学校を探そう

★今小学校2年生のお子さんが、中学受験をして中高一貫校を卒業するのは、2017年。10年経ったら、それぞれの私立中高一貫校の教育力の差異は、今とは違う状況になっているでしょう。

★1986年頃の鴎友学園女子や洗足学園と10年経ったころの鴎友学園女子、洗足学園は偏差値も大学進学実績もリベラルアーツの充実度もガラッと変わっています。そしてさらに10年経った今日の鴎友学園女子と洗足学園は、誰もが認める良質の学校です。

Photo_7 ★同じように2017年には、<教育の質が充実>という意味で、大きな飛躍をする学校が生まれるはずです。

★果たしてそのような私立中高一貫校はどこなのか、その可能性を見つけようとする新視点で、保護者会が、5月12日開催されます。連休明けに未来の新しい教育を創る学校を探しにでかけるのはいかがでしょうか。

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2007年4月26日 (木)

高学年の時に読ませたい本(4)

高学年の時に読ませたい本(3)のつづきです。共立女子の先生方の日頃の教育活動の成果である「Kyoritsu研究報告31号」を拝読。その中に、国語の先生方が分析・検証している「『第三班 読書ノート』18年度実践報告」があります。

★生徒たちは読書の後に、自分の気づきを300字~400字ほどで「読書ノート」に書き込むそうですが、生徒たちが選んだ本の傾向やその選択基準について丁寧にアンケートの結果分析をしています。このような研究は、1人ひとりの生徒たちの感じ方や考え方を教師が共有できるので、成長のサポートに大いに役立つでしょう。

★さて、読む本の選択基準について、おもしろい結果が載っています。「教科書・本・インターネットの紹介」というのはグンと少なく、やはり「友達にすすめられた作品」、「先生方の手作りの『読書のすゝめ』の紹介を見て」「教室書棚を見て」というのが、徐々に増えているようです。

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2007年4月26日 (木)

教育再生会議の新提言「親学」

★毎日新聞(2007年4月26日)は一面に、「<教育再生会議>親向けに『親学』提言 母乳、芸術鑑賞など」と記事が掲載された。「『親学』は、親も子育て学習をする必要がある、との認識から」教育再生会議の「一部の保守系有識者が提唱している考え方」のようです。

★山谷えり子首相補佐官や池田守男座長代理らが「脳科学では5歳くらいまでに幼児期の原型ができあがる。9歳から14歳くらいに人間としての基礎ができる」と指摘し、11項目の提言ポイントをまとめました。

◇「親学」提言のポイント
(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める 

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2007年4月22日 (日)

高学年の時に読ませたい本(3)

高学年の時に読ませたい本(2)のつづき。私立中高一貫校の教育について、自分の青春時代の体験をきっかけに論じる学者が増えました。また、あさのあつこさんの仲間たちも(体験なのかフィクションなのかわかりませんが)、中学受験を巡るリアルな出来事をトリガーに物語を展開しています。青春時代へのノスタルジックな思いと現在の中高生の感じ方考え方のあまりの差異に動揺している表現がおもしろいですね。

★宮台真司さんは、1959年生まれ。麻布から東大に進み、今は有名な社会学者。若手社会学者の憧れ的な存在。もちろん、祭り上げる人もいれば、良き論敵として憧れる人もいます。最近、社会学者の仲間達と「幸福論 <共生>の不可能と不可避について」(NHKブックス2007年3月)という本を発刊。その中で自分が四谷大塚に通ったのは6年になってからで、「地頭」がよければ、ガツガツやらなくても麻布や東大は入る時代だったと回想。この「地頭」とは、勉強プラスアルファーの部分、あるいは「人間力」、あるいは目に見えるものの背景にある目に見えないものへのアプローチができる能力とかいうことでしょうか。

★わりと保守的なというかコモンセンスなんで、宮台さんに憧れる若き思想家たちが戸惑い始めています。

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2007年4月21日 (土)

高学年の時に読ませたい本(2)

高学年の時に読ませたい本(1)のつづきです。そこで「高学年の時に読ませたい本、それは中学受験によくでる本や作家の作品というわけにはいかない・・・。5年生あるいは6年生になったら、読書をする時間が実はないからです。」と書きました。

★その理由は中学受験を前提にした場合、たっぷり読書の時間をとれないからというのもあるからですが、読解力を身につける作業と読書は基本的に同じにしたくないという気持ちがあるからです。読解力は基本的には文章の表層ですね。深層にはあえて到らないのですが、読書は深層に突き進むわけです。

★深層も何層にもなりますね。従来の教養主義は、深層といっても第一層ぐらいです。麻布の氷上校長が宣言している新教養主義は、もっと深い層のことを言っていると思います。友達どうし、恋人どうし、どうやって理解し合うのでしょうか。他人の気持ちなどどうして了解できるのでしょうか。読解力で了解できれば苦労はしないわけですね。そこは年季がいる・・・。が、気持ちを説明する読解問題は、テスト問題で出題される。

★かつて日本女子大附属の国語で、「わたしはそのときの気持ちはわからなかった」というところに線が引いてあって、主人公「わたし」の気持ちを説明しなさいという問題が出題された。これはおもしろくて、生徒たちと大いに議論になったのを覚えています。嘘つきのパラドックスの話をしたり、言語が矛盾を一見抱える瞬間があることを語り合えた生徒たち。彼らは駒東や麻布、筑駒にやはり進学していきましたね。

★筑駒で母親がテーマの詩が出題されたときがあったんですが、どうしてこの母親が女性だという保証があるのか、もしかしたら本当は男性かもしれないではないかなんて議論をふっかけられて、それは読解力ではなく、読書の楽しみだなあと。で、筑駒受験の時には、そういう視点を貫くのかと聞いたら、それはそれで別ですと。

★生徒たちはテストと授業を分けられるんだと思いました。つまり読解力と読書を。

★とにかく、一般に読解リテラシーというのは表層でなければ困ります。新聞を読んで、眼光紙背に徹すなんて覚悟で読んでいたら、毎日が苦悶の連続でしょう(笑)。

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2007年4月20日 (金)

高学年の時に読ませたい本(1)

★高学年の時に読ませたい本、それは中学受験によくでる本や作家の作品というわけにはいかない・・・。5年生あるいは6年生になったら、読書をする時間が実はないからです。

★とはいえ、本が好きな子どもたちは、時間の合間を縫って読んでいます。麻布の説明会に参加したとき、父親と2人できていた受験生が、私の前の席に座っていたのですが、説明会を真剣に聞いて、ときどき息子に、「いい学校だな、やっぱり」と声をかけているのは父親でした。

★しかし、麻布の先生の静かだけれど、ときどき破格にもおもしろいことを放つその瞬間、その受験生は顔をあげるのです。まさに読書の極意をつかんでいるなあと感じました。本はおもしろいから読むのですから。おもしろいの原点は、「ウム、ナンダ」「ナルホドネ」「アっ!」「へええええ」」という感覚。

★この感覚は、本を読んでいるときだけではないですよね。人の話を聞いているときにも、音楽を聴いているときにも、スポーツをしているときにも生まれます。茂木健一郎さんがアハ体験と言いますが、アハ体感とでも言っておきましょうか。このアハ体感をいろいろな場面で感じることができれば、それは読書体験と同じです。

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2007年4月13日 (金)

東大合格者発表の季節(了)

東大合格者発表の季節(10)のつづきです。昨日12日、東大の入学式がありました。小宮山宏総長の平成19年度入学式(学部)総長式辞は、残念ながら、大学院の入学式の式辞に、「常識を疑う確かな力」を養って欲しいというエールを付け加えたもので終わりました。

★この「常識を疑う確かな力」とは何を示唆しているのかというと、小宮山総長のネタはデカルトの「我思うゆえに我あり」と茂木健一郎さんのアハ体験でしたね。要するに「知の構造化」ということだねという回答でした。

★養うためには?という回答としては、①師を敬え!②仲間作りだ!③目先の金のために働くな!でした。要するに「自律分散協調系」ということだねということになるのでしょうか。

★あとは大学院の入学式で述べたとおり、「先頭に立つ勇気」をもって、世界のトップランナーになれと・・・。

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2007年4月12日 (木)

東大合格者発表の季節(10)

東大合格者発表の季節(9)のつづきです。もう合格者発表の季節は終わったのですが、今日が東大の入学式ですから、まだもう少し続くわけです。

★学部の入学式の前(4月5日)に、大学院の入学式がありました。そこで小宮山総長は、当然ながら、お祝いの式辞を述べたわけです。東大という大学に入る入らないは、実はあまり重要なことではないのですが、私立中高一貫校という私学の中等教育の文化を調べている立場としては、文化としての東大が論点なのです。

★実は東大の教育学部は、附属の中等教育学校を持っているのはご存知だと思います。

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2007年4月11日 (水)

低学年の時に本当に読ませたい本(了)

低学年の時に読ませたい本(2)のつづきです。しかし、今回は「本当に」という言葉を挿入しました。

★実は読書というのは、いろいろな目的で読むわけですから、その目的に応じて本を選択すればよいので、これがオススメというのはあるといえばあるし、ないといえばないというのが本当のところです。

★しかし、低学年のときどうしてもこれは読んでおいて欲しいという本があるのです。

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2007年4月10日 (火)

ずっとこさんの麻布の入学式の記事

★ずっとこさんの「麻布の入学式」の記事読みました。中学受験はキビシイ!:中学生の朝 のtakeママさんコメントを読んでの感想が書き込まれていました。

「文化祭実行委員の派手なパフォーマンスに爆笑、管弦楽部の伴奏で校歌で涙。有名校では勉強だけでなくスポーツのレベルも高いというケースはよくあるような気がするいのですが、文化系のレベルも高いんですねたぶん。」

★とさりげなく書いていますが、麻布のリベラルアーツの性格を的確にとらえていますね。さすが「子育てアパ」。

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2007年4月10日 (火)

低学年の時に読ませたい本(2)

低学年の時に読ませたい本(1)のつづきです。本を読む動機やきっかけは、何でもよいと思います。私が今まで出会った子どもたちが本を読むようになったきっかけはいろいろあります。

①幼い頃からお母さんが読み聞かせをしていた。

②家族みんなの趣味が読書だった。

③父親が休みのとき、必ず小さな本屋さんで立ち読みしに行ったのについていき、いっしょに立ち読みしていた。

④父親の書斎に本が一杯あったので、いつの間にかかたっぱしから読んでいた。

⑤毎月全集を1巻ずつ買い与えられた。

⑥友達とよく図書館に行った。

⑦ディズニーランドで、キャラクターが好きになり、童話を読むようになった。

⑧ゲームの攻略本を読むうちに、いろいろな本を読むようになった。

⑨ドラえもんと物語の共通性に気づいておもしろくなった。

⑩将棋のノウハウ本を読まざるを得なかった。

⑪おかあさんに読書が大事だといつも言われた。

⑫理科が好きだったから。

⑬昆虫や動物が好きだったから。

⑭サッカーが好きだったから。

⑮劇でシナリオを読み込んだ。

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2007年4月 5日 (木)

東大合格者発表の季節(9)

「東大合格者発表の季節(8)」のつづきです。このシリーズは、3月12日から書いていますが、4月4日現在で、23,466人の方にご覧いただいています。といっても述べですから、実際には10,000人ぐらいの方でしょうか。

★多いのか少ないのかわかりませんが、このブログの他の記事に比較すると多いほうなので、私立中高一貫校を目指している方々の興味と関心はやはりあると考えたほうがよさそうです。

★問題は、この興味と関心の種類です。おそらく多様でしょう。

①どこの学校が東大をたくさんいれているのか。

②東大をたくさんいれる学校の教育力はどのくらいか。

③公立と私立の勢いはどっちがどうなっているのか。

④自分の子が学んでいる学校から東大がどれくらい入っているのか。

⑤どの学校が将来たくさん東大を入れるようになるのか。

⑥母校の最近の様子はどうなっているのか。

⑦「東大」の日本近代化路線で果たした役割は変わるのか。

★もっとあるでしょうが、7つのうちで⑦番目に興味と関心のある人は少ないかもしれません。それで全く構わないのですが、⑦という視点があるということだけ押さえておくことは、子どもたちの学びの環境の変化、保護者の学校選択の内的参照指標の形成に関して結構重要なのです。

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2007年4月 5日 (木)

低学年の時に読ませたい本(1)

「低学年の時に読ませたい本」。ちょっとストレートなお題ですが、親が子どもにどうかかわるかという親自身の学びのためには大事なクエスチョンかもしれません。

★この本を読みなさいというのは、おそらくかかわり方としては、今の世の中流行らないのかもしれません。しかし、自分の子どもがどういう本をおもしろいと思うのか思わないのかに興味を持つには、こんな本を読ませたいという「内的参照書籍リスト」を作っておくことは、子どもの成長を見守っていくにはポイントかもしれません。

★それから、高学年になって、学校選択をするときにも役に立ちます。国語の中学入試で、どういう文章を選択しているかによって、その学校の先生の授業の質が見えてくるからですね。

★たとえば、湘南白百合の先生などは、今の子どもたちがどういう本を読んでいるのかということについて、生徒たちと話し合ったり、そっと見守りながら、子どもたちの好奇心・関心・悩みなどを十分に了解した上で、出題する文章を選択するそうです。子どもたちが読んで感動できないただ難しいだけの文章を出題しても、文章が壁になって、どんなによい問いかけも考えられないで終わってしまうからでしょう。文章は子どもたちの目線にセットして、問いかけベースで、思考力・表現力を見ていかなければ、1人ひとりのタレントを見出せないということだと思います。

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2007年4月 2日 (月)

国際交流体験を論理と発想につなぐ~麻布に学ぶ(4)

国際交流体験を論理と発想につなぐ~麻布に学ぶ(3)のつづきです。二週間のフランス体験をした麻布生(高校1年)Fさんのリアルな感じ方について見ていますが、次のFさんの言葉の感覚も鋭いですよ。

「・・・いろいろな友達と話して思ったのは、年齢はあまり関係なく対等に付き合っていることだ。母に、外国では主張しなければついていけない、とよくいわれてきたが、『主張する』というのは。言葉に出すことだけの意味ではなく、」

★「『主張する』というのは。言葉に出すことだけの意味ではなく」と通り一遍の意味で通り過ぎず、捉え返す感覚がスーッと生まれているところがこれもまた麻布のミーム。メタ視点とか複眼視点とでも言えばよいのかもしれませんが、この言語感覚が国際交流というか旅には必要です。

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2007年4月 1日 (日)

国際交流体験を論理と発想につなぐ~麻布に学ぶ(3)

国際交流体験を論理と発想につなぐ~麻布に学ぶ(2)のつづきです。麻布学園国際交流委員会発行の「国際交流」(第11号2007年3月1日)から紹介していますが、今回は二週間のフランス体験をした麻布生(高校1年)Fさんのリアルな感じ方について見ていきたいと思います。

「二週間の間、僕はとても積極的に活動したし、それだけに大切なことを学んだ気がする。帰ってきてからは、まるで文化祭をやり終えて完全燃焼してしまったスタッフのように、二学期の半分をいい加減に過ごしてしまった感じがしている。」

★こういうフレーズから始まるのですが、見逃せないのは、「集中力」ということですね。ここにも旅の奥義があります。集中できる時空が旅の体験の大事な要素です。しかし、それは海外経験をしなくても、麻布の中にそれと同じ構造の時空があるということに、Fさんは気づいているんですね。留学体験も、実は麻布体験と重なるのです。国内外を奔走した江原素六の行動力が、麻布のミームとしてハビトゥスとしてあるのです。

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