東大の問題で、≪マルいハート≫と≪マルいアタマ≫を考える(3)
★東大の問題で、≪マルいハート≫と≪マルいアタマ≫を考える(2)のつづきです。≪マルいハート≫を使って、
★「その秘密」を指している場所が、
(A)詩におけるさりげない1つの言葉、あるいは絵画におけるさりげない1つのタッチ、そうしたものに作者の千万無量の思いが密(ひそ)かにこめられたとしても、そのように埋蔵されたものの重み
★であると確信が持てました。あとは≪マルいアタマ≫でまとめていくだけです。(A)の部分の文の関係を≪マルいアタマ≫で考えてみましょう。
★「詩におけるさりげない1つの言葉、あるいは絵画におけるさりげない1つのタッチ、そうしたものに」の部分は、
「詩におけるさりげない1つの言葉」「絵画におけるさりげない1つのタッチ」は「あるいは」という言葉がありますから、「同じ内容が並んでいる関係」であることがわかまりますね。
★ですから、この2つの具体例を抽象的な言葉で置き換えればよいわけです。≪マルいアタマ≫で、「具体と抽象の関係」を考えます。
詩にしても絵にしても芸術作品です。言葉もタッチも表現です。「芸術作品の何気ない表現」と置き換えられるでしょう。次に「そうしたものに」に置き換えます。すると(イ)「芸術作品の何気ない表現に」となります。
★今度は「作者の千万無量の思いが密(ひそ)かにこめられたとしても、そのように埋蔵されたものの重み」の部分のフレーズの関係を≪マルいアタマ≫で考えます。今度はちょっと複雑です。
「作者の千万無量の思いが密(ひそ)かにこめられたとしても、そのように埋蔵されたものの重み」のうち「作者の千万無量の思い」と「埋蔵されたものの重み」が「同じ内容が並んでいる関係」だということに気づいたでしょうか。「そのように」は「密かにこめられた」の部分を指しています。すると、ここにも「具体と抽象の関係」が現れてきましたね。まとめると、(ロ)「作者の言い表すことのできぬ人生経験から生まれた計り知れない深い思い」とでもなりましょうか。
★(イ)と(ロ)を合わせると、「その秘密」は「芸術作品の何気ない表現にある(「内包された」とか「背景にある」とかでも良いかも)作者の言い表すことのできぬ人生経験から生まれた計り知れない深い思い」となります。ちょっとしつこいのでもう少しシンプルにしておいたほうがよいかもしれませんが。ともあれ、設問は
「その秘密の直観的な理解」とあるが、どういうことか、説明せよ。
★でしたね。おお!!「芸術作品の何気ない表現にある作者の言い表すことのできぬ人生経験から生まれた計り知れない深い思いの直感的な理解」と答えがでました。というのは早計です。「直観的な理解」とはどんな理解でしょう。これも文脈に沿って言い換えておいた方がよさそうです。「説明せよ」とはこの文章の文脈の中でできるだけ考えくださいということですから。(つづく)



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